こんにちは。京都市左京区下鴨の卒業できるパーソナルトレーニングジムのthe FIT CLUBです。
「カフェインには脂肪燃焼効果がある」とよく言われます。
単なる「覚醒作用」だけではなく、カフェインは体内でさまざまな生理的反応を引き起こし、脂肪燃焼を促進する重要な役割を果たします。
本記事では、カフェインが脂肪燃焼を促進する科学的メカニズムを解説し、効果的な摂取方法や運動との組み合わせについても紹介します。
ダイエットやボディメイクに活用したい方は、ぜひ最後まで読んでください!

カフェインが脂肪燃焼を促進する5つのメカニズム
1. 交感神経を活性化し、アドレナリン分泌を促進
カフェインは、脳内のアデノシン受容体をブロックすることで、眠気を抑え、交感神経を活性化します。この結果、ノルアドレナリンやアドレナリンの分泌が促され、体が「戦闘モード」になり、脂肪燃焼のスイッチが入ります。
このアドレナリンが増加すると、脂肪細胞に蓄積されたエネルギーが利用されやすくなります。
2. 脂肪分解を促進し、エネルギーとして利用
アドレナリンが分泌されると、血液中を循環し、脂肪細胞のβ3受容体に結合します。これにより、「ホルモン感受性リパーゼ(HSL)」という酵素が活性化され、体脂肪が以下のプロセスで分解されます。
- 1.中性脂肪(トリグリセリド)が遊離脂肪酸(FFA)とグリセロールに分解
- 2.遊離脂肪酸が血流を通じて筋肉や肝臓へ運ばれる
- 3.ミトコンドリア内で燃焼され、エネルギーとして利用される
カフェインを摂取すると、脂肪がエネルギー源として利用されやすくなり、脂肪燃焼が加速します。
3. 基礎代謝(BMR)の向上
カフェインにはサーモジェネシス(熱産生)を促進する作用があり、安静時のエネルギー消費量(基礎代謝)を高めます。
研究によると、カフェインを摂取すると基礎代謝が3~11%増加することが示されています。特に体脂肪率が高い人ほど、この効果を受けやすいことが分かっています。
基礎代謝が向上すると、運動していない時間でも脂肪が燃焼しやすい状態を作ることができます。
4. 運動パフォーマンスの向上
カフェインは、筋肉の収縮をサポートし、運動中のパフォーマンス向上にも役立ちます。
- ・筋肉内のカルシウム動員を促進し、強い収縮を可能にする
- ・疲労感を軽減し、持久力を向上させる
- ・運動の継続時間が長くなり、結果的に脂肪燃焼効果が高まる
研究では、カフェイン摂取により最大持久力が10~20%向上することが確認されています。
トレーニング前にカフェインを摂取することで、より多くのエネルギーを消費し、脂肪燃焼効果を最大化できます。
5. インスリン感受性の向上(脂肪の蓄積抑制)
カフェインはインスリン感受性を向上させる効果もあります。これにより、血糖値が安定し、余分な糖が脂肪として蓄積されるのを防ぎます。
血糖値が急激に上昇しないことで、脂肪合成が抑えられ、脂肪燃焼を優位にすることが可能です。
カフェインを活用する最適なタイミングと摂取量

① 運動前30~60分前に摂取
カフェインは摂取後30~60分で血中濃度が最大になります。運動前に摂取することで、脂肪燃焼と運動パフォーマンス向上の両方の効果を得られます。
② 1回あたり200~400mgが適量
研究では、1回あたり200mg~400mgのカフェイン(コーヒー約2~4杯分)を摂取すると、脂肪燃焼効果が最大化されると報告されています。
- コーヒー(1杯150ml):約80mg
- エスプレッソ(1ショット):約60mg
- 緑茶(1杯200ml):約30mg
カフェインの注意点とデメリット
1. 耐性がつく
カフェインを継続摂取すると、体が慣れて効果が減少することがあります。1週間に1~2日はカフェインを控える日を作ることで、耐性の蓄積を防げます。
2. 過剰摂取は逆効果
カフェインを過剰に摂取すると、以下のデメリットが生じます。
- ・心拍数の増加・動悸
- ・不眠症・睡眠の質の低下
- ・胃腸の不調(胃酸分泌の増加)
- ・脱水症状(軽度の利尿作用)
1日あたりの上限は400mg(コーヒー約4~5杯分)が推奨されています。
まとめ:カフェインを賢く活用して脂肪燃焼を最大化
カフェインが脂肪燃焼を促進するメカニズムは以下の5つです。
- 1.交感神経を刺激し、アドレナリン分泌を促す
- 2.脂肪分解を促し、エネルギーとして利用
- 3.基礎代謝(BMR)を向上させる
- 4.運動パフォーマンスを高め、脂肪燃焼を加速
- 5.インスリン感受性を向上し、脂肪の蓄積を防ぐ
運動前30~60分に200~400mgのカフェインを摂取することで、ダイエットやボディメイクの効果を最大限に高めることができます!
カフェインをうまく活用して、効率的に脂肪を燃焼させましょう!