こんにちは。京都市左京区下鴨のパーソナルトレーニングジム the FIT CLUBです。
今回は種類やメーカーが無数にあり、多くの人が悩む(マニアックなものも合わせて)主要な9種類のプロテインを紹介します。
プロテインサプリメントは、筋力トレーニング、健康維持、特定の食事制限に合わせた栄養補給など、多様な目的で使用されます。この記事では、実店舗や国内の通販で入手可能な9種類の主要なプロテインサプリメントの特性と、それぞれのプロテインが最適な人々を詳しく紹介します。
プロテインとは?
この記事のプロテインとはサプリメントとしてのプロテインについて紹介します。一般的にプロテインはタンパク質(=プロテイン)を体内に摂取する目的で飲まれたり、食べられたりします。
タンパク質は、筋肉、骨、皮膚、髪、そしてほぼすべての体組織や酵素の構築要素です。適切なプロテインの摂取は、健康維持、筋力増強、体重管理、そして様々な代謝機能の正常な働きに不可欠です。
プロテインは、アミノ酸として知られる小さな単位から成り立っており、一部のアミノ酸は体内で生成できないため、食事から摂取する必要があります。
成人の推奨タンパク質(プロテイン)摂取量
プロテインの推奨摂取量は、個人の体重、年齢、性別、身体活動レベル、そして健康状態によって異なります。
一般的な目安(厚生労働省が推奨する量)としては、18歳以上の男性は1日60g、18歳以上の女性だと1日50gのたんぱく質摂取を推奨しています。
しかし、アスリートや筋トレ、運動を行う人々は、より多くのプロテインを必要とすることがあります。これらの人々には、体重1キログラムあたり1.5~2.0グラムのプロテイン摂取が推奨されることもあります。
例えば体重が70kgの男性ならば1日105〜140グラムのタンパク質量、体重が50kgの女性は1日75〜100gのタンパク質量が必要です。
脂質が非常に少ない鶏胸肉や牛モモ肉で計算すると体重70kgの男性ならば約500〜700g、女性ならば約400g〜500gのお肉を食べる必要があります。これだけの量を毎日食べ続けるのは少し難しい方が多いはずです。
そこで活躍するのが今回紹介する9つのプロテインです。それでは詳しく見ていきましょう。
9種類のプロテイン完全ガイド
プロテインには大きく分けてホエイやカゼイン、卵白などに由来する「動物由来」、大豆やエンドウ豆、麻の実などに由来する「植物由来」と2種類のプロテインがあります。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは、牛乳から作られるタンパク質で、チーズ製造の副産物として得られます。これは、水溶性で消化が速いため、筋肉回復と成長に特に効果的とされています。
ホエイプロテインは、必須アミノ酸を豊富に含み、特に分岐鎖アミノ酸(BCAA)が多いため、筋肉の修復と成長を促進します。これは、筋トレ後のリカバリーを早める効果があると考えられており、スポーツ選手やトレーニングを行う方に人気があります。
ホエイプロテインには最も一般的な「コンセントレート(WPC)」、高度に加工され、ほとんどまたは全く乳糖が含まれていないため、乳糖不耐症(乳製品を飲むとお腹を下す方)の人に適している「アイソレート(WPI)」、部分的に分解されているため、最も消化が早い「ハイドロライゼート(WPH)」の主に三つの形態があります。
当店で取り扱うプロテイン(Cycle.me)は乳製品を飲んでお腹を下しやすい方にも優しいホエイプロテインアイソレート(WPI)です。実際にWPCを飲むとお腹を下すが、これなら大丈夫という方が非常に多い印象です。(個人差はあります)
カゼインプロテイン
カゼインプロテインは、牛乳に含まれる主要なタンパク質の一つで、ホエイプロテインと共に乳タンパク質の大部分を占めています。
カゼインの特徴的な性質は、その消化速度の遅さです。このため、カゼインは「スローリリース」プロテインとして知られており、体内で徐々にアミノ酸を放出するため、筋肉への持続的なタンパク質供給源となります。
カゼインプロテインには最も自然な形態のカゼインで、水に溶けにくい性質があり、消化が遅く、徐々にアミノ酸を供給する「ミセルカゼイン」と部分的に分解された形態で、より速く吸収されますが、ミセルカゼインほどのスローリリース効果がない「カゼインハイドロライゼート」の2つの形態があります。
カゼインプロテインの摂取が推奨されるのは、長時間にわたってアミノ酸の供給が必要な場合です。特に、就寝前の摂取が一般的で、これにより睡眠中の筋肉回復と成長に役立ちます。また、食事間の長い間隔での摂取や、食欲抑制効果を求める際にも適しています。
ホエイプロテインと同じくスポーツ選手やトレーニングを行う方に人気があります。
ソイプロテイン(大豆プロテイン)
ソイプロテインは、大豆から抽出される植物性のタンパク質です。
乳製品や肉などの動物性タンパク質を避けたいヴィーガンやベジタリアン、乳製品にアレルギーがある人に特に人気があります。ソイプロテインは、大豆の持つ健康的な特性を活かし、動物性タンパク質に匹敵する高い栄養価を持っています。
ソイプロテインは、体内で生成できないアミノ酸(必須アミノ酸)を含んでいます。これは植物性タンパク質の中では珍しく、筋肉の成長や修復に非常に効果的です。
また、大豆に含まれるイソフラボンは、心血管の健康をサポートすることが研究によって示されています。また、コレステロールレベルを下げる効果もあり、消化しやすく、胃腸に優しいとされています。
吸収こそ動物由来のプロテインには劣りますがホエイプロテインに匹敵するほど優れているプロテインです。
当店は四条河原町にある京都初の高地トレーニングスタジオSOLERAさんオリジナルのプロテインを販売しています。SOLERAオリジナルソイプロテインは人工甘味料・保存料は使用しておらず、そしてなによりも飲みやすく溶けやすいプロテインです。
ピープロテイン(エンドウ豆プロテイン)
筆者が特におすすめの植物由来のプロテインです。
エンドウ豆プロテイン(ピープロテイン)は、エンドウ豆(ピーズ)から抽出される植物性タンパク質で、近年、ヴィーガンや乳製品アレルギーを持つ人々の間で人気が高まっています。エンドウ豆プロテインはアレルギー反応がほとんどなく、環境に優しい持続可能なタンパク質源としても注目されており、植物性プロテインの中でも特に消化しやすいとされています。
特筆したいのはピープロテインに含まれるアミノ酸の一種であるアルギニンの量です。アルギニンは血管の拡張作用があり筋肉へ血液を多く運ぶことができます。このアルギニン含有量はホエイプロテインの約3倍以上もの量があり非常に優れたプロテインです。
しかし、いくつかの必須アミノ酸が限定的であるため、ホエイプロテインなど他のタンパク質源と組み合わせることが推奨されます。
エンドウ豆プロテインは、環境に優しい選択肢でありながら、高品質のタンパク質を提供することから、多くの健康志向の消費者からトレーニング上級者まで多くの層に選ばれています。
ヘンププロテイン(麻の実)
ピープロテインに続き筆者のおすすめするプロテインです。
ヘンププロテインは、麻の種(ヘンプシード)から抽出される植物性のタンパク質です。近年、その栄養価の高さと持続可能な生産方法から、特に健康意識の高い消費者や環境に配慮したい人々の間で人気が高まっています。
必須アミノ酸を豊富に含んでおり、特にオメガ3とオメガ6脂肪酸のバランスが良いことで知られています。これにより、心臓病のリスクを減らす効果があるとされています。また、脂溶性のビタミンであるビタミンEを多く含むため、タンパク質を多く摂取した際に出やすい体臭対策にも役立ちます。
こちらもピープロテインと同じく、ホエイプロテインなどと併用して使うと非常に効果が高いです。
ライスプロテイン
ライスプロテインは、主に玄米から抽出される植物性タンパク質です。乳製品や大豆にアレルギーを持つ人、ヴィーガンやベジタリアンにとって、優れたタンパク質源となります。近年、その低アレルゲン性と消化の良さから、健康食品として近年人気が高まっています。
ライスプロテインは、乳製品、大豆、グルテンなど一般的なアレルゲンを含まないため、アレルギーを持つ人に適しており、消化に優しく、胃腸に負担をかけることが少ないです。
しかし、多くの必須アミノ酸を含んでいますが、疲労回復効果、集中力を高める効果があるというリジンの含量が低いこともあり、他のプロテインと組み合わせて摂取することが推奨します。
エッグプロテイン(卵白プロテイン)
卵白プロテインは、主に卵の白身(卵白)から抽出される動物性タンパク質です。高い生物価を持ち、必須アミノ酸を豊富に含んでいるため、筋肉の成長や修復に非常に効果的です。乳製品にアレルギーがある人や、特定のダイエットを実践している人々にとって適した動物性プロテインです。
エッグプロテインは、非常に高い品質のタンパク質を提供し、体内で効率的に利用されます。特に、筋肉の成長や修復に必要なアミノ酸が豊富で脂肪やコレステロールがほとんど含まれていないため、低脂肪かつ低カロリーと非常に優れています。
乳製品にアレルギーがある人や乳製品を避けたい人にとって、卵白プロテインは優れた代替品となりますが、卵アレルギーの方は注意が必要です。
欠点としてはコストが他のプロテインと比較すると高く、なかなか浸透しない原因のひとつになっています。
ビーフプロテイン(牛プロテイン)
ビーフプロテインは、牛肉から抽出される動物性タンパク質です。このプロテインは筋肉成長に重要なアミノ酸プロフィールを持ち、特にクレアチンや分岐鎖アミノ酸(BCAA)を豊富に含んでいるため一部のアスリートやボディビルダーに人気があります。
ビーフプロテインは、牛肉と同じような栄養価を持ちながら、より低脂肪で消化しやすい形態を提供しますが一定の一部の人にとっては牛肉より消化しやすいとされていますが、消化不良を引き起こす可能性もあります。また、純度や添加物の有無に注意して選ぶことが重要です。
この製品も味に関しては良いレビューが少なく、今後の企業努力と普及に注目しています。
コラーゲンプロテイン
コラーゲンプロテインは、動物の皮膚、骨、結合組織から抽出されるタンパク質です。コラーゲンは体内で最も豊富なタンパク質の一つであり、皮膚、骨、関節、筋肉の健康に重要な役割を果たします。美容と健康の両面で注目されているプロテインです。
コラーゲンプロテインは、その美容と健康への多面的な利点から、幅広い層の人々に人気があります。特に、肌の若返りや関節の健康をサポートすることから、中高年の方々にも好まれています。また、運動選手やアクティブなライフスタイルを送る人々にとっても、筋肉と結合組織の健康をサポートする効果的な選択肢です。
プロテイン選びの重要性
プロテインサプリメントの選択は、個人の健康目標、食事制限、アレルギーの有無などに基づいて行うべきです。
今回紹介したこのガイドは、それぞれのプロテインの特性を理解し、自分に最適な選択をするための参考としてご利用いただけます。それぞれ目指すゴールが違うと思いますのでまずは目標や理想像をしっかりと持つことが大切です。
まとめ
各種プロテインは、それぞれ独自の利点を持ち、あなたのトレーニングや健康目標に合わせて最適なプロテインを選び、バランスの取れた食事と組み合わせることで、望む結果を得ることができます。
この記事を読んで特定のプロテインがどのような健康上の利益を提供するかを理解し、自分の体質や目的に合ったプロテインを選びましょう。